生徒がまた1人、カウンターに
向かってきた。

鈴宮「こんにちはー」
生徒「こんにちはー」

鈴宮「どうしましたか?」
生徒「真嶋龍花さんの詩集で
苺色恋歌探してるんですが、どこに
ありますか?」

鈴宮はカウンターを出て、生徒の
所まで歩み寄って「こちらですね」と
本のある場所に案内した。

鈴宮は苺色恋歌を指差し、
「苺色恋歌はいの15になります」と
生徒に教えた。

生徒は鈴宮から本を受け取ると、
「苺色恋歌には、また君の隣で
が収録されているんですよね」と
話しかけた。

鈴宮は優しい笑みを浮かべ、「はい、収録されていますよ。私は今
国語の授業で習っています。
真嶋龍花さんの詩は、ほっこり
温まる詩が多いですね」と返答した。