あっという間に、午前中の授業が
終わり、昼休みになった。
鈴宮は嬉しそうにバックから
お弁当箱を取り出し、机に置いた。
鈴宮がふと気づくと、鈴宮の席の
前に天宮が立っていた。

鈴宮は見上げるようにして、
「天宮君、どうしたの?」と
天宮に尋ねた。

天宮「ぁ、ぇっ、鈴宮さえ
良ければ、お弁当、一緒に
食べたいなと思って」と答えた

鈴宮が微笑んで「いいの?」と
返事した。

天宮ははにかんだ表情で
「うん、お弁当は誰かと食べる方が
おいしいっしょ!」と鈴宮の
お弁当箱を持って教卓まで
案内した。

天宮と鈴宮は教卓に座り込み
お弁当箱の包み袋を解いて
蓋を開けた。
鈴宮の隣では、天宮の可愛い
お弁当が顔を見せている。

鈴宮は天宮の弁当を見るなり
「わぁ♡可愛い♡○○○○マン?」
とはしゃぐ。

天宮ははしゃぐ鈴宮が可愛くて
一瞬目線をそらしながら、
「僕、下に歳の離れた妹がいるから
お母さん、よくキャラ弁作っちゃうんだ」とこぼした。