1年B組の担任教師がドアを開き
入ってきた。
学級委員が「起立!礼!」と
号令をかけ、生徒一同が担任に
「おはようございます」と挨拶し
着席した。

担任は「はい、おはよ」と返事し
出席簿をつけ始めた。

担任「出席をとってくぞ。
呼ばれたら返事するように」

担任「浅田」浅田「はい」
担任「天宮」天宮「はい」
担任「石月」石月「はい」
担任「石山」石山「はい」
担任「浮間」浮間「はい」
担任「内海」内海「はい」

だんだん担任は
真咲の名を読み上げていく。

担任「真咲」
真咲はボソッとした小声で
「はい」と返事する

担任「真咲、声が小さい!
もう一度!」

真咲はもう一度、はっきり
聞こえる声で「はい」と返事した。

担任は少し心配そうな面持ちで
「真咲、なにかあったのか?」
と問いかけた。

よそ見をしていた真咲が担任の
一声に驚き、裏返った声で
「え⁉︎なんでもないです」と答えた

生徒一同の視線が真咲に向いた。
苦笑いする真咲

やがて、担任は出席している生徒
全員の名を読み上げ、出席を
取り終わると、「ほな、今日も
元気に頑張れよ!」と告げて
教室を出ていった。

生徒全員が1限目の授業の準備を
始める。