天宮と鈴宮が新鮮なドキドキ感を
味わっている最中、だんだんと
教室に入ってくる生徒が増える。

真咲が天宮の席を通り過ぎる際
ボソっとした小声で「おはよ」と
朝の挨拶をして急ぎ足で自席に
向かう。

天宮は真咲の変わりつつある姿に
驚き、「なんで、小声になってんの
⁉︎」と声のテンションを高くした

鈴宮もそんな天宮の様子に驚き
「真咲君がどうかしたの⁇」と
呟いた。

天宮は落ち着きを取り戻せない
様子で「いつもなら、あいつ、
元気よく挨拶してくるから
小声でびっくりしたわ」と鈴宮に
打ち明けた。

鈴宮は表情を曇らせながら、
「そぅ」と返事した。

鈴宮は自分と天宮が関わりを
持ったことで、なにかこの先
災難が降りかかってこなきゃ
いいなと少し、この先の未来を
心配した。

天宮と鈴宮がざわついた心持ちの
中、朝礼のチャイムが鳴り出した。
鈴宮は自席と向かう去り際に
「今日は早起きして学校来てくれて
ありがとう。楽しかった。」と
言い放った。