鈴宮が気になっていたことを
見つけたのか、話題を変えた。

鈴宮「クラスの子達はほとんど
私に話しかけないのに、天宮君は
なんで私に話しかけたの?」

天宮「だっていつも1人で
机に座ってて鈴宮寂しそうだったから


天宮の優しい一言に鈴宮の目の下から
熱い雫が流れた。

天宮が咄嗟にポケットから
ハンカチを取り出し、
「わっ、ごめん、僕、気に障ること
言った⁇」と鈴宮に駆け寄り
涙を拭った。

鈴宮は慌てて笑い出し
「違うよ笑 確かに天宮君に
話しかけられるまで寂しかったなって」と返事した。

天宮は鈴宮の頭を軽く撫でて
「なら良かった。僕、勇気出して
鈴宮に話しかけてよかった。」と
鈴宮を宥めた。

天宮が自信ありありの表情で
「ねぇね、僕がいてくれて
よかったでしょ?」と問いかけた。

鈴宮「ばか、自惚れないでよ」

天宮が鈴宮のムキになった顔を見て
笑う
笑う天宮の顔を見つめ、胸が
熱く高鳴る鈴宮だった。