三人が一緒なのは4年生以来だ。
小学校より人数も多いし、こんなことってあるんだなぁ。


「ねぇ三人で写真撮ろうよ!蒼永に送りたい!」
「いいわね、九竜に自慢してやりましょう」
「あはは」


ここに蒼永くんもいたら一番良かったんだけどな。
でも、蒼永くんは九州で頑張ってるんだから応援しないと。


「…ねぇ、黄瀬くん、もしかして背伸びた?」

「えっ?ああ、ちょっと伸びたかも…?」

「そういえば、なんか大志くんのこと見上げないといけないなーって思ってたんだよね!」


確かに今までは同じくらいの目線だったのが、ちょっと上になったような気がする。
クラス表もちゃんと見えたし。


「他に知ってる人いるかな?」

「うーん、同小でクラスも一緒だったのは大志くんだけかも」

「あっ」


春日井さんがある名前を見つけて、声をあげた。


「常盤くん…!」

「えっ」


と、常盤くん!?


「常盤くんって誰だっけ?」

「一緒に学級委員やってた子よ。サッカー部の」

「へ〜」


その反応だとさっちゃんは知らないらしい。
まさか、常盤くんも同じクラスだったとは……。


「桃乃ちゃん」

「あっ、常盤くん…!」

「また同じクラスになれて嬉しいな。よろしくね」

「ええ、こちらこそ」