さっちゃんのこうゆうところは、尊敬する。
真っ直ぐ相手を見て褒められることって、なかなかできないと思うんだ。


「そんなこと、初めて言われました…」

「そばかすをわざわざ書くメイクもあるんだよ!」

「さっちゃん、メイクするの?」

「最近興味あって、雑誌とか色々読んでるの!」

「そうなんだ」


さっちゃんは今のままでも充分かわいいけど、今以上にかわいくなったら……うん、蒼永くんが僕に頼んだのはこうゆうことなのかも。

槙田さんは敬語で話すのが癖らしく、気にしないでほしいと言われた。
とりあえず、新しい友達一人目ができたってことでいいのかな?

5年初日はこんな感じで終わった。
下校時間、春日井さんと合流して三人で一緒に帰ることに。


「大志くん学級委員になったんだよ!」

「そうなの?私もよ」

「春日井さんも?」

「なんか推薦されちゃって…またやることになったわ」

「流石は桃ちゃん!」


高学年になると学級委員長は学級委員会というのがあって、各クラスの委員長が学校をよりよくするために話し合う。

これから学級委員会で春日井さんと会えるかもしれないんだ……。
そう思うと、委員長になれてよかったかも…!


「春日井さん、よろしくね」

「ええ、よろしく」

「男子は誰なの?」

「えっと、確か常盤(ときわ)くんっていったかしら…」