「…そう、なの…?」

「ええ。根本的に男の人って、信用できないから」


冷たく言い放つ彼女に、僕はそれ以上何も言えなくなってしまった。

告白する前にフラれてしまった。
ショックすぎて、立ち尽くして俯くことしかできなかった。


* * *


「大志くんどうしたのー?ソフトクリーム食べないの?」


小町通りで食べ歩き中だけど、さっきのことがショックで食欲がない。


「…あ、意外とお腹いっぱいで」

「そっかぁ」

「咲玖、ついてるよ」

「ん」


蒼永くんとさっちゃん、なんかイチャイチャしてるように見えるなぁ。


「…いいなぁ」

「え?」


――しまった、つい口に出してた!


「やっぱりソフトクリーム食べる?」

「いや、そうじゃなくて!その、いつも二人は仲良しでいいなぁって…」

「……、大志くんも仲良しだよ?」

「え?あ、ありがとう?」


なんか別の方向で気を遣われた気がするけど、まあこれでよかったかな…?


「そういえば、桃ちゃんは?」

「サブレ買いに行くって言ってたけど」

「わたしも〜!」


さっちゃんがサブレのお店に駆けて行ったので、僕と蒼永くんだけがポツンと残された。


「蒼永くんも行かなくていいの?」

「春日井がいれば安心だし」

「そっか」

「大志は…なんかあった?」