僕たちは手を繋いで、街路樹を彩るシャンパンゴールドの輝く道を歩く。
ゴールドの光が照らす道は、寒いのに暖かいと錯覚させるような温もりを与えてくれた。

道の先に繋がる広場には、巨大なクリスマスツリーがライトアップされている。


「綺麗ね」

「うん、すごく綺麗」


でも、隣にいる桃の方が綺麗だよ、なんて…流石にクサすぎて言えないかな……。


「そうだ桃、良かったら一緒にスノボ行かない?」

「スノボ?」

「兄さんが連れて行ってくれるんだけど…」

「いいの?」

「うん!今日のお詫びも兼ねてっ」

「そんなのいいのに…でも、スノボは行ってみたいわ」

「ほんと!?」


やった!また楽しみが増えた!


「大志のお兄さん、会ってみたかったのよね。似てるの?」

「似てる…かなぁ?兄さんの方がイケメンだけど」

「お兄さんイケメンなの?」

「弟が言うのも難だけど。スノボ行くと毎回ナンパされてるんだよね」

「そうなの…」


桃は少し目を伏せると、きゅっと僕の手を強く握りしめた。


「大志も…ナンパされないでね」

「えっ僕!?僕は大丈夫だと思うけど!」

「そんなことないわよ…大志はカッコいいじゃない」


まさかのヤキモチ…?
拗ねたように眉を下げる桃が、かわいすぎる…!!