「えっ!?手作り!?」

「これ、黄瀬くんが作ったの!?」

「あ、うん。うち両親が共働きで兄さんもいないから、たまに僕が料理してて」

「すごい」

「すごーーい!!ありがとう!」


みんなが食べる姿をドキドキしながら見守る。


「うまい」

「本当においしいわね」

「大志くんすごい!!」

「よかった」


料理は僕の唯一の取り柄だから…みんなに気に入ってもらえてよかった。

それからお菓子を食べたり、ジュースを飲んだり、みんなでゲームしたり。
クリスマスケーキも食べて大いに盛り上がった。

こんなにずっと笑ってるクリスマスなんて、初めてかもしれない。
家族と過ごすクリスマスも楽しいけど、友達と過ごすクリスマスも最高だ……。


「皆さん!ビンゴ大会の時間です〜!!」

「ビンゴ大会?」

「そう!景品もあるんだよ!」


さっちゃんがじゃーん!と披露した先には、結構大きめの箱や袋が用意されてる。


「えっなんか高そう!」

「こっちは何も用意してないのに、もらえないわよ!」

「大丈夫。じいちゃんが付き合いでもらったものだから」

「友達とクリパするって言ったらおじいさまがプレゼントしてくれたの〜!わたしも中身知らないから楽しみ!」