加えて照れ臭そうな表情が更にかわいさをアップさせている。
僕の彼女、かわいすぎる…!!

桃は自分にかわいいものは似合わないって思ってるけど、そんなことない。
僕からすれば、桃こそ世界で一番かわいい。


「やっぱりかわいいよ」

「も、もう…っ!」

「…大ちゃん、蜜柑別のお店行きたいんだけど」

「あっ、ごめんね!次どこ行きたい?」


今一瞬、蜜柑ちゃんがいること忘れてたな…。
蜜柑ちゃんに満足してもらわないといけないのに!


「あそこ!お洋服見たい!」

「うん、わかった」


古着メインで置いているお店に行くと、近くにいた小学生の女の子が蜜柑ちゃんを見るなり、瞳を輝かせる。


「もしかして、ベリーズモデルの蜜柑ちゃん!?」

「あ、そうです〜」

「本物の蜜柑ちゃんだ…!すっごくかわいい!
ファンなんです!!」


おお、すごい蜜柑ちゃん。
流石人気モデルさんだ。


「蜜柑ちゃんってモデルなの?」

「そうなんだよ」

「どうりで背が高くてかわいい子だと思ったわ」


蜜柑ちゃんと握手してもらった女の子は、とても嬉しそうにして帰って行った。


「人気者だね、蜜柑ちゃん」

「まだまだだよ」

「謙虚なのね。素敵だわ」

「…、蜜柑お腹空いちゃった」

「あ、そろそろお昼時だもんね。何か食べに行こうか」

「そうね」