奈帆はフンと鼻息を吐くと、
「哲郎の言う通りだわ!
婚約破棄をするためにもそうした方が手っ取り早いわね!」
と、言った。
「婚約破棄をしたい理由をちゃんと言って、今度こそ絶対に婚約破棄をしてやるわ!」
そう宣言をした奈帆に、
「その意気だよ」
哲郎はグッと親指を立てた。
(と言うか、奈帆ちゃんが単純な子でよかったよ…)
いい方向へと進んだことに哲郎はホッと胸をなで下ろした。
『二月銀行』の本社で青葉の奈帆に対する気持ちを聞いた哲郎は、彼のために何とかできないだろうかと考えた。
思いついたのが“話しあいをさせる”と言う方法だった。
とは言え、ただ単に話しあうように言ったところで奈帆は納得しないうえに嫌がるのが目に見えている。
そこで婚約破棄を出して、それを目的に話しあいをするように…と提案を出した訳である。
こうして話が進んだので後は待つだけだ…と、哲郎は思った。
「哲郎の言う通りだわ!
婚約破棄をするためにもそうした方が手っ取り早いわね!」
と、言った。
「婚約破棄をしたい理由をちゃんと言って、今度こそ絶対に婚約破棄をしてやるわ!」
そう宣言をした奈帆に、
「その意気だよ」
哲郎はグッと親指を立てた。
(と言うか、奈帆ちゃんが単純な子でよかったよ…)
いい方向へと進んだことに哲郎はホッと胸をなで下ろした。
『二月銀行』の本社で青葉の奈帆に対する気持ちを聞いた哲郎は、彼のために何とかできないだろうかと考えた。
思いついたのが“話しあいをさせる”と言う方法だった。
とは言え、ただ単に話しあうように言ったところで奈帆は納得しないうえに嫌がるのが目に見えている。
そこで婚約破棄を出して、それを目的に話しあいをするように…と提案を出した訳である。
こうして話が進んだので後は待つだけだ…と、哲郎は思った。



