なんでだ?

俺だと気づかなかった……?

いや、顔も出ていたからそれはないはずだ……。

この子は周りの奴らと何かが違うと思ったのは、この時からだった。

「麻織、学校は楽しい?」

「はい!友達もたくさんできましたし、何よりこうして圭一さんが話を聞いてくれている

ことがとっても楽しいです!」

……っ、やっぱり違う。