「佐藤、入ってきていいぞ」

ふう……。

緊張するっ……。

ガラッ

私はなるべく上を向いて、でも少し下を向きながら教室に入って教壇に立つ。

「佐藤麻織です。趣味は読書です、よろしくお願いします」

パチパチパチ

「じゃあ席は……お、凛城の隣が空いてるな」