「もう料理はし……」
「またリベンジするね」



私がこれからは決して料理をしないように説得しようとしたら食い気味でそう宣言してきた。



「みっくん……?もうやめよう?」


瀕死状態でそう訴える和泉。

他の全員もそれに深く同意している様子だ。



「次は絶対に大丈夫だから」


自分の意見を絶対に曲げない先輩。


こうなったら最終手段を使うしかない。



「先輩、1つでも2つでもいうこと聞くので料理は私に譲ってください?ね?」



「ふーん。なんでも、ね?」

「は、はい……」




今思うとここまでする必要はなかったとも思う。



そのあと先輩はニヤニヤしながらお風呂へ向かった。