「ありがとう…いろいろと。あたし、レイを諦めるから…」


「本当にいいの?」

「…うん。平井だって、かおりを引きずったでしょ?でも今は朱音がいる。あたしも…きっとそんな人ができると思う」


これ以上、苦しみたくないの。


だったらもう諦めた方がいいの。


今、心がそう言ってるから。



「何かあったら、また相談しろ」


「うん。ありがとう…朱音によろしくね。じゃっ」



平井に話せて良かった。



涙も…もう流さない。