「…ダメだよ。あたしはレイに酷いことをした。付き合う資格なんてないよ」


「そんなの、気にしないよ!!」


レイもあたしに酷いことをしたし、

あたしもレイに酷いことをした。


いいのかな、あたし達は付き合って。




「レイ…くん?」

誰か女の人がやってきた。

どっかで聞いたことのある声。


あたし達は振り向いた。


心臓が一瞬、止まった。



何で…いるの?


「かおり…」