「wwww 」
私たちは昔から幼馴染だった。

血は繋がってないけど、それぞれの親から捨てられ、養護施設で育った。

その時に誰よりも優しくしてくれた。

それが幼馴染の「大森元貴」だ。

いつもニコニコして私が落ち込んでいても外に連れ出して行ってくれた。
どんな時でも一緒にいてくれる、兄弟のような存在であった。
そんなある日、元貴がこんなこと急にを言ってきた。
「ねぇねぇ、咲苗、僕たち、兄弟にな
らない?」

思わず反射的に「はぁ~???」って言ってしまった。

普通の人ならそう聞き返すだろう。

そんなこと急に言われても困るが、すんなりOKした。
兄弟のしるしとしてあおりんごのような爽やかな色をしたミサンガを貰い、「これで僕たちは兄弟だね!」と貰ったミサンガとお揃いのものをつけた腕を満面の笑みを浮かべながら振り上げた。
私はそんな彼をニコニコしながら見つめた。

私はこの兄弟関係がいつまで続くかなんてことを考えながら2人で笑いあっていた。

兄弟の事について特に気にしてはいなかったが、、、ここ最近の彼はなんだかあれだ…『色気付いた…』。