「大人しくしてよ、裕斗!僕はかっこよくなりたいんだ。最期くらいかっこよくさせてくれよ」 「どういう事だ?何を企んでる?」 雨は一層強くなった。 「まさか…お前、俺に殺されようとしてる?」 「いいから、だまって僕の言うことを聞いて!」 そう言うと、徹はポケットからカッターナイフを取り出した。 「おい、徹?どういうつもりだ」 裕斗は腕時計を見た。すると、時計は午後10時半を指していた。