殺人薬


この2人の寝顔にはそれくらいのなにかがあった。

しばらくして裕斗は目を開けた。

「うーん……あれ、俺…寝てたのか」

目を擦りながら起きた。

そして、つられて徹も起きた。

「僕も…寝てたのか……」

そして思い出したように言った。

「そうだ……拓也と兄さんは死んだんだ……」

花は2人が起きる前に、拓也と兄の遺体を隣の部屋に移動させていたのだ。

それで少しでも気が楽になればいいと思った。

死んだ姿をみてもいいことなんてない。いっそ見ない方がいいのだ。