ゆっくり準備をしていたらもう夕方になっていた。
「橙、その服かわいい」
気合いを入れて新しい服を新調したことに気づいてくれた緑くん。
「緑くんもかっこいいいよ?その髪結構似合ってる」
昨日から私たちは冬休みを迎えていて、さらに3年生のわたしたちは3月1日の卒業式まで学校がないのだ。
そのタイミングで緑くんは髪を真っ白に染めていた。
新しい緑くんを見られて少し嬉しい。
「橙、今日可愛すぎるからあんまり外に出したくない」
「そんなこと言うんなら私だって……」
緑くんはカッコ良すぎるから……。
いつも歩いているだけで、女の子たちがキャーキャー言っている。
すると、いきなり緑くんが私に抱きついてきた。
「ちょっと痛いかも」
そう言って、私の髪を少しめくって首に唇をつけてきた。
「み、緑くん……っ…」

