幼馴染は溺愛されてる？私を独り占めしたいらしい

おじいちゃんはいつも自分のことより相手のことを考えてくれる優しい人だ。

今回の頼みも家族やこの学校の人たちのことを思ってだろう。

そして私のこともちゃんと考えたうえでお願いしてる。

おじいちゃんは小さい頃からたくさん面倒見てきてくれてる…。

｢おじいちゃん、顔上げて？｣

おじいちゃんは恐る恐る顔を上げた。

｢いいよ。私ベストカップルに選ばれるように頑張るよ。｣

おじいちゃんはホッとしたのか、膝から崩れ落ちそうになったけど、真壁さんがおじいちゃんを間一髪で支えてくれた。

さすがおじいちゃんのボディーガード。

｢ありがとう美紅。わしは本当にいい孫娘を持った（泣）｣

｢大袈裟だよおじいちゃん(笑)孫の恩返しとでも思って！｣

｢美紅は入学直後の実力テストも一学期の成績も首席だからベストカップル賞も受賞間違いなしだよ（泣）｣

泣いてるおじいちゃんに黒崎さんがティッシュを渡した。

｢ありがとう、黒崎…。チーン───｣