そして高熱で寝込んでしまってから3日後、ようやく熱も下がってお父さまとお兄さまと一緒に食事をすることになりました。
 私がダイニングに向かうと、二人は私のもとにすごい勢いでかけつけてくださり、病状を心配してくださいます。

「ローゼッ! もう動いていいのかい?」
「(こく)」
「心配したぞ、でも元気になったようでよかった」
「(こくこく)」

 お二人にはとても心配をかけていることはクリスタさんから聞いてはいますが、いざ実際にそのお声を聞くとなんとも申し訳なくなるといいますが、不甲斐なく思います。
 目のほうもだいぶよくなりましたが、少し赤みが残ってしまっているようで、しばらくは外出を控えたほうがいいとお医者さまから注意をいただくことになってしまいました……。
 やはりお二人も目の具合が気になったようで、それぞれ頭を撫でたり、目を見て頬を撫でたりと、心配してくださいました。

「今日はまだ病み上がりだから、食べやすいものにしてもらっているよ。一緒に食べようか」
「(はいっ! ありがとうございます!)」

 やはりお父さまとお兄さまと一緒にいたり、お話をすると元気が出ます。
 わっ! お食事も美味しそうですね!
 クリスタさん、ありがとうございます!

 お辞儀をしてお礼を言う私に、「いいえ、料理長ががんばってくださいました!!」とお返事をくださいます。