ーーそれから涼くんとの押し問答は家へ到着するまで続いて、結局わたしが折れた。
本当は勉強を教えて貰えたり、家に1人でいないでいいのは助かるし、有り難い。
「ありがとうございました」
涼くんは下車すると礼儀正しくお礼を言う。
「こちらこそ。桜子をよろしく頼むよ。おじさんは涼君の味方だからな」
うんうん、頷くお父さん。
「味方? ちょっと引っ掛かってたんですが昇進の話をなんで断ったんですか? 海外赴任とか?」
「ああ、それ。四鬼グループの御曹司が桜子をお嫁に欲しいって言ってきたんだ。だから言ってやったの、結婚もなにも交際すら認められないって!」
「は?」
例の件に話が及ぶとお母さんはそそくさ先に家へ入ってしまう。わたしも後に続こうとしたが涼くんに回り込まれた。
どういう事なんだ、と圧をかけられる。
「お前、あのろくでもない嘘をおじさん達にまで言ったのかよ?」
「い、い、言ってない、ない! わたしもよく分からなくて、起きたら話がどんどん進んじゃってたみたい」
「止めなかったのかよ? お前はどうしていつも考えなしなんだ!」
「いつも? そんな言い方しなくてもいいじゃない!」
「いつもはいつもだろうが! おじさんや向こうの親まで巻き込んだらやばいだろ」
わたし等が小声で言い合う側、お父さんは妄想を語り始めた。
「涼くんが桜子を奪って駆け落ちしても、お父さんは桜子が幸せなら堪えてみせる。まぁ、身体が良くならなきゃ無理だが。あとウェディングドレス姿は見せてくれ。あ、駆け落ちしようと連絡先は教えるように」
本当は勉強を教えて貰えたり、家に1人でいないでいいのは助かるし、有り難い。
「ありがとうございました」
涼くんは下車すると礼儀正しくお礼を言う。
「こちらこそ。桜子をよろしく頼むよ。おじさんは涼君の味方だからな」
うんうん、頷くお父さん。
「味方? ちょっと引っ掛かってたんですが昇進の話をなんで断ったんですか? 海外赴任とか?」
「ああ、それ。四鬼グループの御曹司が桜子をお嫁に欲しいって言ってきたんだ。だから言ってやったの、結婚もなにも交際すら認められないって!」
「は?」
例の件に話が及ぶとお母さんはそそくさ先に家へ入ってしまう。わたしも後に続こうとしたが涼くんに回り込まれた。
どういう事なんだ、と圧をかけられる。
「お前、あのろくでもない嘘をおじさん達にまで言ったのかよ?」
「い、い、言ってない、ない! わたしもよく分からなくて、起きたら話がどんどん進んじゃってたみたい」
「止めなかったのかよ? お前はどうしていつも考えなしなんだ!」
「いつも? そんな言い方しなくてもいいじゃない!」
「いつもはいつもだろうが! おじさんや向こうの親まで巻き込んだらやばいだろ」
わたし等が小声で言い合う側、お父さんは妄想を語り始めた。
「涼くんが桜子を奪って駆け落ちしても、お父さんは桜子が幸せなら堪えてみせる。まぁ、身体が良くならなきゃ無理だが。あとウェディングドレス姿は見せてくれ。あ、駆け落ちしようと連絡先は教えるように」

