「相手はあの鬼月学園! あちらの生徒会長が申込みにきたんだって。夏目君はサッカー推薦を断ったんでしょう? ひょっとしたらそれが切っ掛けかもね」
涼くんが来るのを待っていたみたい。小走りで駆け寄って、わたしの存在は意に介さず話を続ける。
「文化部はそれなりに交流があるけど、サッカー部は練習試合をここ何年かやってないとコーチが言ってた! 鬼月学園の生徒、プライド高そうだもん。推薦を断ったのを後悔させたいとか?」
きらきらした眼差しを浴びせ、憧れや好意を隠そうとしない高橋さん。
「……そんな事あるはずない。あっちは全国から選手を集めて、練習設備も数段上だぞ。そもそも俺の入部前から試合は決まってた」
涼くんは眉を動かず伝える。
「マネージャーやりたいなら全選手を把握しろよな。今の俺の力じゃ、今度の試合は出られない」
進学先に鬼月学園ではなく葉月高校を選んだ理由を涼くんは教えない。わたしは推薦がきていたのすら本人の口から聞いてなかった。
家から近く、お祖母ちゃんと同じ制服を着てみたいという志望動機を鼻で笑う位なので、人様には語らない決断理由があるんでしょと言っても無視される。
挑発しようと褒めようと、涼くんは相手のペースに決して飲まれない。
涼くんが来るのを待っていたみたい。小走りで駆け寄って、わたしの存在は意に介さず話を続ける。
「文化部はそれなりに交流があるけど、サッカー部は練習試合をここ何年かやってないとコーチが言ってた! 鬼月学園の生徒、プライド高そうだもん。推薦を断ったのを後悔させたいとか?」
きらきらした眼差しを浴びせ、憧れや好意を隠そうとしない高橋さん。
「……そんな事あるはずない。あっちは全国から選手を集めて、練習設備も数段上だぞ。そもそも俺の入部前から試合は決まってた」
涼くんは眉を動かず伝える。
「マネージャーやりたいなら全選手を把握しろよな。今の俺の力じゃ、今度の試合は出られない」
進学先に鬼月学園ではなく葉月高校を選んだ理由を涼くんは教えない。わたしは推薦がきていたのすら本人の口から聞いてなかった。
家から近く、お祖母ちゃんと同じ制服を着てみたいという志望動機を鼻で笑う位なので、人様には語らない決断理由があるんでしょと言っても無視される。
挑発しようと褒めようと、涼くんは相手のペースに決して飲まれない。

