お父さんの鋭い声音に場が一瞬、静まった。
「もう! お父さんってば娘をお嫁にやるみたいなテンションはよしてよ! 涼くんと四鬼さんなら大丈夫」
繋いだ手に視線を寄せ、お母さんが微笑む。
もうお父さんとお母さんと呼んではいけないが、心の中でだけは呼ぶのを許して欲しい。
「じゃ、俺等は先に部屋に行く。支度が出来たら呼んで」
「料理くらい並べなさいよ」
「はいはい」
もはや涙腺は限界。涼くんは会話を切って自室へ招いてくれた。そして部屋に入って早々、抱き締めてくる。
「浅見家のみんなに会えて良かった」
「あぁ」
「お父さんとお母さん元気そうで良かった、桜子さんも素敵な人だよ」
「そうだな」
「ありがとう、涼くん」
「どういたしまして。泣かずに挨拶できたご褒美やろうか?」
それがキスの合図となり、わたしは背伸びをすると涼くんの首に手を回す。
軽く触れては離れを繰り返す唇はたちまち夢中となって息が上がった。
「おい、下には母さんがいるんだぞ。スイッチ入ったお前はやばい」
ついには涼くんの方が降参のポーズをとる。
「あれ、ご褒美をくれるんじゃなかったの?」
「や、やるけど。あんまりがっつくな。タガが外れる」
上目遣いで強請ればキスを贈られ、目の奥が温められた。
赤い瞳で室内を見回すとサッカー関連のポスターが貼られる壁に紛れた1枚を発見。
「あの絵……」
「ん? あぁ、浅見の桜子が描いたやつ。お前をお姫様って言ったのは本心かもな」
「もう! お父さんってば娘をお嫁にやるみたいなテンションはよしてよ! 涼くんと四鬼さんなら大丈夫」
繋いだ手に視線を寄せ、お母さんが微笑む。
もうお父さんとお母さんと呼んではいけないが、心の中でだけは呼ぶのを許して欲しい。
「じゃ、俺等は先に部屋に行く。支度が出来たら呼んで」
「料理くらい並べなさいよ」
「はいはい」
もはや涙腺は限界。涼くんは会話を切って自室へ招いてくれた。そして部屋に入って早々、抱き締めてくる。
「浅見家のみんなに会えて良かった」
「あぁ」
「お父さんとお母さん元気そうで良かった、桜子さんも素敵な人だよ」
「そうだな」
「ありがとう、涼くん」
「どういたしまして。泣かずに挨拶できたご褒美やろうか?」
それがキスの合図となり、わたしは背伸びをすると涼くんの首に手を回す。
軽く触れては離れを繰り返す唇はたちまち夢中となって息が上がった。
「おい、下には母さんがいるんだぞ。スイッチ入ったお前はやばい」
ついには涼くんの方が降参のポーズをとる。
「あれ、ご褒美をくれるんじゃなかったの?」
「や、やるけど。あんまりがっつくな。タガが外れる」
上目遣いで強請ればキスを贈られ、目の奥が温められた。
赤い瞳で室内を見回すとサッカー関連のポスターが貼られる壁に紛れた1枚を発見。
「あの絵……」
「ん? あぁ、浅見の桜子が描いたやつ。お前をお姫様って言ったのは本心かもな」

