「てか、試合勝ったんだけど? 祝勝会やらねぇの?」
わたしが泣き出す前に涼くんは提案してくれる。それからわたしの頭をポンポン撫でた。
「あぁ、そうだった、そうだった! 涼の祝勝会するって話だったっけ。彼女を紹介して貰うついでに」
わざとおまけ扱いするおばさん。けれど、ご馳走を用意しているに違いない。涼くんが勝っても、たとえ負けたとしても労うはずだから。
「あ、涼くん、試合勝ったんだ?」
「お前、今更?」
「ご、ごめん。グラウンドについた頃には試合が終わりかけてて……」
元を辿れば、行き掛けにはちみつ漬けをリクエストしてきた涼くんが遅刻の原因なんだけど、ここで言い合いを再開しても仕方ない。
「次は開始からちゃんと応援する」
「はちみつ漬け忘れるなよ」
こんなやりとりをニヤニヤ見守るおばさんに、涼くんは鼻を鳴らす。
「祝勝会は浅見一家も参加するだろ?」
お父さんへ尋ね、それはわたしを想っての誘いである。涼くんはみんなで集まって食事をしたりするのが本来苦手なはず。
優しいね、ありがとうの代わりにシャツの裾を引っ張てみたら、手を繋がれた。スキンシップに関して本当に躊躇がない。
「もちろん全員で参加させてもらうよ。お2人の馴れ初めを聞きたいしね」
「うん、聞きたい、聞きたい! こんな可愛い彼女と何処で知り合ったとか気になる! 鬼月学園のご令嬢だよ?」
「そうだな、四鬼グループのご令嬢となれば付き合っていくうちに難しい事もあるだろう」
祝勝会への参加を快諾したお父さんだが、ふいに真剣な顔になり念を押すみたいな言い回しをした。
「涼くん、彼女が好きなら守ってやりなさい。周囲の大人が意地悪を言おうと、四鬼さんを守ってやるんだぞ? いいな?」
わたしが泣き出す前に涼くんは提案してくれる。それからわたしの頭をポンポン撫でた。
「あぁ、そうだった、そうだった! 涼の祝勝会するって話だったっけ。彼女を紹介して貰うついでに」
わざとおまけ扱いするおばさん。けれど、ご馳走を用意しているに違いない。涼くんが勝っても、たとえ負けたとしても労うはずだから。
「あ、涼くん、試合勝ったんだ?」
「お前、今更?」
「ご、ごめん。グラウンドについた頃には試合が終わりかけてて……」
元を辿れば、行き掛けにはちみつ漬けをリクエストしてきた涼くんが遅刻の原因なんだけど、ここで言い合いを再開しても仕方ない。
「次は開始からちゃんと応援する」
「はちみつ漬け忘れるなよ」
こんなやりとりをニヤニヤ見守るおばさんに、涼くんは鼻を鳴らす。
「祝勝会は浅見一家も参加するだろ?」
お父さんへ尋ね、それはわたしを想っての誘いである。涼くんはみんなで集まって食事をしたりするのが本来苦手なはず。
優しいね、ありがとうの代わりにシャツの裾を引っ張てみたら、手を繋がれた。スキンシップに関して本当に躊躇がない。
「もちろん全員で参加させてもらうよ。お2人の馴れ初めを聞きたいしね」
「うん、聞きたい、聞きたい! こんな可愛い彼女と何処で知り合ったとか気になる! 鬼月学園のご令嬢だよ?」
「そうだな、四鬼グループのご令嬢となれば付き合っていくうちに難しい事もあるだろう」
祝勝会への参加を快諾したお父さんだが、ふいに真剣な顔になり念を押すみたいな言い回しをした。
「涼くん、彼女が好きなら守ってやりなさい。周囲の大人が意地悪を言おうと、四鬼さんを守ってやるんだぞ? いいな?」

