「お前、来るの遅いぞ。もう試合終わったんだけど? ちゃんと俺のプレー観てたか?」
場の雰囲気などお構いなしに、ユニホーム姿の涼くんがわたしの隣に並ぶ。
掻いた汗をそのままにしているので紙袋を漁ると、中にタオルとレモンのはちみつ漬けが入っているのを覗き込まれる。
「ん、ほら」
涼くんが屈む。
「え?」
「汗拭いて、はちみつ漬け食わせて」
「えぇ!」
「彼氏の活躍を見逃したペナルティーだ」
「だって出掛けにはちみつ漬け食べたいって言うから作ってたんだよ! 漬かりきってないけど」
ひとまずタオルを差し出すが、涼くんは拭われるのを待つ。仕方なく額に当てると擦り寄ってきた。
彼の体重を支えきれず姿勢が崩れかけると、腰へ手を回される。
「ちょ、ちょっと涼くんってば!」
「汗を掻いたままにしておくのは良くないだろうが。次ははちみつ漬け食いたい」
あーん、と効果音付きで口を開け、目を閉じた。
「だ、だから漬かりきってなくて、立ったままだし、人も見てる!」
「人? あぁ、鬼の間違いじゃね? 怖いお兄様とカウンセラーが睨んでる」
涼くんは悪戯に片目を開け、四鬼さんと先生をからかう。
「夏目君、僕の妹にセクハラは止めてくれないかな? 学園の風紀も乱れる。そもそも僕は君と桜子ちゃんの交際を認めてはいないからね!」
「別に四鬼千秋に認められなくてもいいんだけど?それにこれはセクハラじゃねぇし。鬼はスキンシップが大事なんだろ? なぁ、柊先生」
場の雰囲気などお構いなしに、ユニホーム姿の涼くんがわたしの隣に並ぶ。
掻いた汗をそのままにしているので紙袋を漁ると、中にタオルとレモンのはちみつ漬けが入っているのを覗き込まれる。
「ん、ほら」
涼くんが屈む。
「え?」
「汗拭いて、はちみつ漬け食わせて」
「えぇ!」
「彼氏の活躍を見逃したペナルティーだ」
「だって出掛けにはちみつ漬け食べたいって言うから作ってたんだよ! 漬かりきってないけど」
ひとまずタオルを差し出すが、涼くんは拭われるのを待つ。仕方なく額に当てると擦り寄ってきた。
彼の体重を支えきれず姿勢が崩れかけると、腰へ手を回される。
「ちょ、ちょっと涼くんってば!」
「汗を掻いたままにしておくのは良くないだろうが。次ははちみつ漬け食いたい」
あーん、と効果音付きで口を開け、目を閉じた。
「だ、だから漬かりきってなくて、立ったままだし、人も見てる!」
「人? あぁ、鬼の間違いじゃね? 怖いお兄様とカウンセラーが睨んでる」
涼くんは悪戯に片目を開け、四鬼さんと先生をからかう。
「夏目君、僕の妹にセクハラは止めてくれないかな? 学園の風紀も乱れる。そもそも僕は君と桜子ちゃんの交際を認めてはいないからね!」
「別に四鬼千秋に認められなくてもいいんだけど?それにこれはセクハラじゃねぇし。鬼はスキンシップが大事なんだろ? なぁ、柊先生」

