「あ、あの」
「ちょっとだけつまみ食いしてもいい?」
「え、えっと」
雰囲気で何を求められているかは察せられた。
「キスするのは嫌?」
「嫌と言うわけじゃ、その、なんというか緊張してしまって」
「僕も」
2人でベッドへ腰掛ける。甘い香りと声音に胸が高鳴る。そっと頬へ触れられ、四鬼さんを見上げた。
初めてのキスに身体を硬くしない方が無理。ただでさえ整った顔立ちに見詰められると息を飲んでしまう。
「好きだよ、桜子ちゃん。大好き」
真っ直ぐ欲しがってくれる。わたしでいいと言ってもくれた。こんなに大事にしてくれる相手はもう現れないだろう。
ーー静かに目を閉じる。
程なくして柔らかい感触が降ってきて、ファーストキスのはずなのにこの感じを知っている気がした。
これが四鬼さんと結ばれるのが運命、縁という事かもしれない。
■
四鬼さんが周囲の様子を見に、部屋を出ていった後、わたしはキスの余韻を巡らせていた。
軽く触れただけの口付けなのに強烈なインパクトがあって、それはデジャヴみたいな。
きっと頬は真っ赤なまま。大人しく身体を休めるなんて出来なくて、うろうろ歩き回る。
そんな折、校庭から話し声が聞こえてきた。
「ここにしようぜ、日陰だし」
サッカー部員と思われる生徒達が保健室の前へ座る。水分補給をしていることから休憩時間なのだろうか。
「早くレギュラーになってベンチで休憩してぇな」
「今年は新入部員もかなり入ったし、レギュラー争いが凄そうだ」
「ちょっとだけつまみ食いしてもいい?」
「え、えっと」
雰囲気で何を求められているかは察せられた。
「キスするのは嫌?」
「嫌と言うわけじゃ、その、なんというか緊張してしまって」
「僕も」
2人でベッドへ腰掛ける。甘い香りと声音に胸が高鳴る。そっと頬へ触れられ、四鬼さんを見上げた。
初めてのキスに身体を硬くしない方が無理。ただでさえ整った顔立ちに見詰められると息を飲んでしまう。
「好きだよ、桜子ちゃん。大好き」
真っ直ぐ欲しがってくれる。わたしでいいと言ってもくれた。こんなに大事にしてくれる相手はもう現れないだろう。
ーー静かに目を閉じる。
程なくして柔らかい感触が降ってきて、ファーストキスのはずなのにこの感じを知っている気がした。
これが四鬼さんと結ばれるのが運命、縁という事かもしれない。
■
四鬼さんが周囲の様子を見に、部屋を出ていった後、わたしはキスの余韻を巡らせていた。
軽く触れただけの口付けなのに強烈なインパクトがあって、それはデジャヴみたいな。
きっと頬は真っ赤なまま。大人しく身体を休めるなんて出来なくて、うろうろ歩き回る。
そんな折、校庭から話し声が聞こえてきた。
「ここにしようぜ、日陰だし」
サッカー部員と思われる生徒達が保健室の前へ座る。水分補給をしていることから休憩時間なのだろうか。
「早くレギュラーになってベンチで休憩してぇな」
「今年は新入部員もかなり入ったし、レギュラー争いが凄そうだ」

