「私は後から参ります。浅見さんは先に行ってください」
嫌がる美雪さんを抱え、来た道を戻っていく先生。あ然とするわたしは案内されるまま室内へ。
「桜子ちゃん!」
エントランスに入るなり、赤い絨毯が敷いた階段を四鬼さんが降りてくる。ばっちり決まったスーツ姿で現れれば映画のワンシーンだ。これまた現実離れしていて、あ然としてしまう。
「よく来てくれたね! ん? 柊は一緒じゃないの?」
「えっと、それは……」
言葉に詰まると側にいた人が顛末を報告してくれる。内容を聞く四鬼さんは眉をしかめるも、すぐ柔らかな顔に切り替えた。
「美雪が……ごめんね桜子ちゃん、幼馴染みが迷惑を掛けちゃったみたいで」
「美雪さんとは幼馴染みなんですか?」
「ただの幼馴染み」
ただの、の部分にアクセントをつけ強調。美雪さんを見る限りとてもそうとは思えないが、追求をさせない雰囲気を出す。
「四鬼さん、あの、昨日はすいませんでした」
「ん? あぁ、僕こそ感じが悪い態度をとってしまってごめん。不安にさせてしまったよね?」
「色々良くして貰ったのに台無しにしてしまったので気分を悪くされたんだろうなって。ごめんなさい」
「記念すべき初デートではあったけど、これからデートなんて何度もするだろうし気分を損ねたりしない。それより皆が集まってるんだ、紹介するよ!」
何故怒ってたのか明かさない会話運びをして、わたしの肩を抱く。
なんだか今日の四鬼さんは一際甘い香りがする。
嫌がる美雪さんを抱え、来た道を戻っていく先生。あ然とするわたしは案内されるまま室内へ。
「桜子ちゃん!」
エントランスに入るなり、赤い絨毯が敷いた階段を四鬼さんが降りてくる。ばっちり決まったスーツ姿で現れれば映画のワンシーンだ。これまた現実離れしていて、あ然としてしまう。
「よく来てくれたね! ん? 柊は一緒じゃないの?」
「えっと、それは……」
言葉に詰まると側にいた人が顛末を報告してくれる。内容を聞く四鬼さんは眉をしかめるも、すぐ柔らかな顔に切り替えた。
「美雪が……ごめんね桜子ちゃん、幼馴染みが迷惑を掛けちゃったみたいで」
「美雪さんとは幼馴染みなんですか?」
「ただの幼馴染み」
ただの、の部分にアクセントをつけ強調。美雪さんを見る限りとてもそうとは思えないが、追求をさせない雰囲気を出す。
「四鬼さん、あの、昨日はすいませんでした」
「ん? あぁ、僕こそ感じが悪い態度をとってしまってごめん。不安にさせてしまったよね?」
「色々良くして貰ったのに台無しにしてしまったので気分を悪くされたんだろうなって。ごめんなさい」
「記念すべき初デートではあったけど、これからデートなんて何度もするだろうし気分を損ねたりしない。それより皆が集まってるんだ、紹介するよ!」
何故怒ってたのか明かさない会話運びをして、わたしの肩を抱く。
なんだか今日の四鬼さんは一際甘い香りがする。

