約束された結婚ーー鬼の花嫁は初恋相手と運命の相手に求婚される

「せっかくなら2人で楽しめる場所に行きたいです。わたしだけの意見を採用するんじゃなく、四鬼さんの要望を言うべきだと。
デートってそういうものじゃないんですか? デートなんてしたことないのでイメージですけど」

 四鬼さんは単純に感じたままを話すだけで、わたしを貶める意図などないと思いたい。

「桜子ちゃんはデートだと思ってくれるんだ?」

「え? それはまぁ」

「先生に言われて仕方なく付き合ってくれるとばかり。そっか、そうだよね、僕も楽しみたいな」

 どうしてここで嬉しそうにするんだろう。

「女の子が僕としたい事を言ってくれると楽でいい。それを叶えてあげれば喜んでくれるでしょ? 僕も彼女達が喜ぶのは嬉しいからさ。ただ、桜子ちゃんの言うよう本来デートは2人で楽しむものなんだ」

 うんうん、頷き納得している。金銭感覚だけじゃなくデートの意味合いまでわたし達はずれているみたいだ。

 四鬼さんは女の子をもてなし、いい気分にするのをデートと位置づける。良い意味でレディーファースト、悪い意味なら相手の要望だけ聞いてるだけで四鬼さん自身は受け身だ。

「四鬼さんは何がしたいですか?」