こんな私でもキュンしたい

「これからお互いにいっぱい話して、色々知っていこうよ。何でも聞くし、何でも話すからさ? もっと、俺のこと好きになってよ」

 そう言われ、自然と視線がぶつかった。

 今朝、視線がぶつかったときとは違うドキドキで……
 それはもっと田島くんを知りたい、そういう想いからのドキドキ。


「うん、いっぱい話したい……」

「じゃあ、まず……好きな食べ物は? とか?」

「そこから!?」


 田島くんは、私の歩幅に合わせてゆっくりと好きを積み重ねてくれそうだ――。

 私には来ないと思っていたホワイトデーの今日、初めて君に……こんな私でもキュンしたいって思わせてくれた。



完.