こんな私でもキュンしたい

 「この後でしょ? ほら、行きなよ。田島くん、待ってるんじゃない? 私たちのことはいいからさ」

「……ありがとう。行ってくる!」



 私は教室から飛び出し、足早に図書室へと向かった。

 教室のほうから聞こえる、真梨香ちゃんと小坂くんの「頑張れ!」って言葉を耳にしながら――。