ふたりのやり取りを見ていたら、いつの間にか、教室にはもう数人しか生徒は残っていなかった。話すなら今かもしれない。
私はこの後、田島くんと会う約束をしているから、どっちにしても一緒には帰れないから。
「あのね、真梨香ちゃん……今日はちょっと一緒に帰れない」
「そうなんだ? うん、全然気にしないで! コイツといつも通り帰るだけだからさ」
「ひとつ相談があるんだけど……」
「私に? 敦もここにいて大丈夫?」
「うん、大丈夫。……この後ね、田島くんに……その……図書室に呼ばれてるの」
……言った。ついに言ってしまった! 真梨香ちゃんにどんな反応されるかな?
「マジ? ……えっ、それって……理由は聞いてるの?」
「ううん、分かんない。今朝、言われたんだけどね。ここでは話せないから図書室に来てって。……行っていいと思う?」
私はこの後、田島くんと会う約束をしているから、どっちにしても一緒には帰れないから。
「あのね、真梨香ちゃん……今日はちょっと一緒に帰れない」
「そうなんだ? うん、全然気にしないで! コイツといつも通り帰るだけだからさ」
「ひとつ相談があるんだけど……」
「私に? 敦もここにいて大丈夫?」
「うん、大丈夫。……この後ね、田島くんに……その……図書室に呼ばれてるの」
……言った。ついに言ってしまった! 真梨香ちゃんにどんな反応されるかな?
「マジ? ……えっ、それって……理由は聞いてるの?」
「ううん、分かんない。今朝、言われたんだけどね。ここでは話せないから図書室に来てって。……行っていいと思う?」



