そうして礼子さんはいつものように、石たちが乗せられている台を、テーブルの上にそっと置いた。
厳かに置く姿は、まるで儀式のようで、石を「ただの売り物」ではなく、「大切な物」として扱っている礼子さんの姿勢が垣間見えるから、私は好きだ。
そして今回も、礼子さんが「私向きに」選んでくれた数々の石は、一つ一つがキラキラ輝いて見える。さすが礼子さんだ。
正直、ここにある石全部欲しい。でもそうすると完全に予算オーバーするから、今日もやっぱり「厳選」しないと・・。
私は台に置かれたままの石を、まずは一通りじっと見た。
その中から「ちょっと気になる」とか「なんか惹かれる」と思った石を、今度は手に取ってみる。
そのとき(持った)石から発せられてる波動を感じて、その波動(石)が私に何を語りかけているかまで感じ取れたら、私はその「会話」に従って、購入する石を決めている。
これは石を見る目を養う練習だけでなく、波動を読む、ちょっとした訓練にもなっている。
今日は薄いピンク色の石を一つ、手に取った。
ローズクォーツは私の好きな石の一つだ。
和名は「紅水晶」。つまりローズピンク色の水晶で、浄化と癒しの作用があると言われている。
台に五つあるローズクォーツを、私は一つずつ手に取り、じっと見ながら「会話」をした結果。
「この子と、この子にします」
「この“子”!?」
「うん。物だけど、人のように接してるから。ときどき私よりもはるかに年が上の子もいるけど、呼びかたは“子”で統一してる」
「そっか。なんか、奥が深い領域だな」
「そうだね」
厳かに置く姿は、まるで儀式のようで、石を「ただの売り物」ではなく、「大切な物」として扱っている礼子さんの姿勢が垣間見えるから、私は好きだ。
そして今回も、礼子さんが「私向きに」選んでくれた数々の石は、一つ一つがキラキラ輝いて見える。さすが礼子さんだ。
正直、ここにある石全部欲しい。でもそうすると完全に予算オーバーするから、今日もやっぱり「厳選」しないと・・。
私は台に置かれたままの石を、まずは一通りじっと見た。
その中から「ちょっと気になる」とか「なんか惹かれる」と思った石を、今度は手に取ってみる。
そのとき(持った)石から発せられてる波動を感じて、その波動(石)が私に何を語りかけているかまで感じ取れたら、私はその「会話」に従って、購入する石を決めている。
これは石を見る目を養う練習だけでなく、波動を読む、ちょっとした訓練にもなっている。
今日は薄いピンク色の石を一つ、手に取った。
ローズクォーツは私の好きな石の一つだ。
和名は「紅水晶」。つまりローズピンク色の水晶で、浄化と癒しの作用があると言われている。
台に五つあるローズクォーツを、私は一つずつ手に取り、じっと見ながら「会話」をした結果。
「この子と、この子にします」
「この“子”!?」
「うん。物だけど、人のように接してるから。ときどき私よりもはるかに年が上の子もいるけど、呼びかたは“子”で統一してる」
「そっか。なんか、奥が深い領域だな」
「そうだね」


