「ふ~ん。俺が知りたいのは、そういうことだけじゃねえよ」
「じゃあ何が知りたいの」
「雅希は綿貫“センパイ”とつき合ってんのか」
「界人が言う“つき合ってる”の定義が分かんない」
「はぐらかすな。俺には真珠ちゃんとの仲を詰問したくせに」
「・・・そういう風に見えたの、界人には」
「え!いや、どうかなぁ、う~ん。って、分かんねえから聞いてんだろ?」
「あ、そう。彼は綿貫雄馬さん」
「父親は政治家の綿貫孝宏氏。今度の都知事選に出馬するんじゃね?ってウワサだ」
いつの間にか隣にいた忍も参加してきた。
「私は綿貫さんのお母さん――礼子さんって言うんだけど――からいつも石を買ってるの。で、石が入荷したとき、綿貫さんが私に伝えに来てくれる」
「なんで」
「礼子さんは私のスマホの番号知らないし、私も礼子さんの番号知らないの。だから礼子さんはいつも、綿貫さんを通して私にコンタクトを取ってくるんだ」
「じゃあ何が知りたいの」
「雅希は綿貫“センパイ”とつき合ってんのか」
「界人が言う“つき合ってる”の定義が分かんない」
「はぐらかすな。俺には真珠ちゃんとの仲を詰問したくせに」
「・・・そういう風に見えたの、界人には」
「え!いや、どうかなぁ、う~ん。って、分かんねえから聞いてんだろ?」
「あ、そう。彼は綿貫雄馬さん」
「父親は政治家の綿貫孝宏氏。今度の都知事選に出馬するんじゃね?ってウワサだ」
いつの間にか隣にいた忍も参加してきた。
「私は綿貫さんのお母さん――礼子さんって言うんだけど――からいつも石を買ってるの。で、石が入荷したとき、綿貫さんが私に伝えに来てくれる」
「なんで」
「礼子さんは私のスマホの番号知らないし、私も礼子さんの番号知らないの。だから礼子さんはいつも、綿貫さんを通して私にコンタクトを取ってくるんだ」


