死神のマリアージュ

「お待たせ」
「いっただっきまーす!」
「界人ありがとう。いただきます・・・ん、おいしい」
「俺、前にいつ缶詰の白桃食べたのか思い出せね。けどなぜか懐かしい味がするし、缶詰なのに美味いと思うんだよなぁ」
「“缶詰の果物、あるある”だよね。ってどうしたの界人。私の顔になんかついてる?」
「いやなんもついてねえし、相変わらず美人だけど・・料理上手な雅希も缶詰の果物食べるんだって思ったら、なんか・・・安心した」
「え。私だって缶詰とかレトルトものとか食べるときもあるよ。でもまぁ、すごくたまにだけど」
「じゃあおまえも缶詰の白桃食べたのは、超久しぶりだったんだな」
「うん。私もいつだったか思い出せないくらい前の話。でもこれ、ホントに美味しい」
「体か心、もしくは両方とも弱ってるときは、好きなものを食べたら元気出る。っていうのは俺の持論だけど」
「やっぱり界人は父さんからの連絡で、私に何かあったって推測したんだ」
「うん。だからおまえが好きな果物を持って見舞いに行こうって決めてさ。でも白桃はまだ出回ってなくて・・全滅アンド見事に撃沈」
「白桃が出回るのは、早くてもあと二週間後くらいかな」
「そのときはおまえにプレゼントする。一緒に食べよ」