なんか、私の手が・・・薄く見えるんだけど。
咄嗟に私はタンスの上に置いてる、虫眼鏡のような丸くてスタンド型の鏡で自分を見た。そしたら・・・。
「え、なに、これ。なんで・・」
鏡に映ってる物たちの中で、私が・・私だけが薄い!
「・・やだ。いやだ。いやー――っ!!!」
神谷家の各部屋には防音効果の高い壁で覆われてるにもかかわらず、ドアを閉めていても私の叫び声が聞こえたらしい。
ドアの開くバタンという音が聞こえた次の瞬間には、「まさきっ!」と私を呼ぶ父さんの声が聞こえた。
「・・父さん・・・」と呟いた私は、父さんが来てくれたことに安心したんだと思う。
それでも私は自分から、父さんに抱きついていた。
父さんは私を受け止めつつも、当然ながら「雅希?どうしたんだ?」と優しい声で聞く。
けど私はそれに答えず、ただ泣きながら何度も何度も繰り返し「お父さん」と言うことしかできなかった。
咄嗟に私はタンスの上に置いてる、虫眼鏡のような丸くてスタンド型の鏡で自分を見た。そしたら・・・。
「え、なに、これ。なんで・・」
鏡に映ってる物たちの中で、私が・・私だけが薄い!
「・・やだ。いやだ。いやー――っ!!!」
神谷家の各部屋には防音効果の高い壁で覆われてるにもかかわらず、ドアを閉めていても私の叫び声が聞こえたらしい。
ドアの開くバタンという音が聞こえた次の瞬間には、「まさきっ!」と私を呼ぶ父さんの声が聞こえた。
「・・父さん・・・」と呟いた私は、父さんが来てくれたことに安心したんだと思う。
それでも私は自分から、父さんに抱きついていた。
父さんは私を受け止めつつも、当然ながら「雅希?どうしたんだ?」と優しい声で聞く。
けど私はそれに答えず、ただ泣きながら何度も何度も繰り返し「お父さん」と言うことしかできなかった。