「だから放課後、私のところに来たんだろうね。界人が言ったことがホントかどうか確認したくて。それも納得した」
「え。まさか“結婚前提”聞かれたのか!?」
「うん」
「それでっ?」
「“それでっ?”ってなにが」
「だから、おまえはどう返事したんだよ」
「もちろん“うん”って言ったけど。ほかに返事のしようがあるの」
「ないっ!」
「じゃあ界人が確認する必要ないじゃない」
「あ、そうだよな。ごめん」
「いい」
「じゃあそろそろ俺・・・おまえの顔見たい」
「あ・・・うん」

界人の顔見て遠藤さんのことを報告するのは、なんか・・照れてしまうから、最初は通話だけって条件つけちゃったけど・・終わったからもういいよね。
私も界人の顔見たいし。

それから私たちは画面通話に切り替えて、明日の予定等をお互いに話してから「おやすみ」と言ってスマホを切った。
モヤモヤしてた胸の内が消えてスッキリしたおかげで、その日はぐっすり眠ることができた。