「すみません。ご迷惑をおかけしました」
「芋焼酎を飲んでたんだって?口当たりがいいからって飲みすぎちゃダメだ。ああいう場で断れないところは変わらないんだな」
呆れ気味な口調で言われ、迷惑をかけた手前反論できない。
「でも、うちに連れてきてよかったよ。だいぶ泥酔してたから、ひとりで寝ていて急に具合が悪くなったら大変だし。心配で二次会は適当なところで抜けてきた」
「心配だなんて。ただ自分が断れなくて勝手に酔っただけなのに、そこまでしていただかなくても…課長は主役なんですから」
助けてもらっておきながら、自分の声が冷たいのがわかる。
心なしか少し寂しそうに口元を微笑ませながら、そうだな、と彼は呟いた。
「でも、主役だのなんだのって関係ない。君のほうが大事だから」
心音が全身に響く。
「…っそういうことを今さら――」
言葉を遮るように鳴りだした着信音に、肩が跳ねた。
航平がベッドの下にあったバッグを私の手元に置いてくれて、その中からスマホを取り出した。
画面に表示されていた名前は『金井陽太』
罪悪感に駆られながら、航平に断って電話に出る。
航平は気を遣ってくれたようで、静かに部屋を出て行った。
「芋焼酎を飲んでたんだって?口当たりがいいからって飲みすぎちゃダメだ。ああいう場で断れないところは変わらないんだな」
呆れ気味な口調で言われ、迷惑をかけた手前反論できない。
「でも、うちに連れてきてよかったよ。だいぶ泥酔してたから、ひとりで寝ていて急に具合が悪くなったら大変だし。心配で二次会は適当なところで抜けてきた」
「心配だなんて。ただ自分が断れなくて勝手に酔っただけなのに、そこまでしていただかなくても…課長は主役なんですから」
助けてもらっておきながら、自分の声が冷たいのがわかる。
心なしか少し寂しそうに口元を微笑ませながら、そうだな、と彼は呟いた。
「でも、主役だのなんだのって関係ない。君のほうが大事だから」
心音が全身に響く。
「…っそういうことを今さら――」
言葉を遮るように鳴りだした着信音に、肩が跳ねた。
航平がベッドの下にあったバッグを私の手元に置いてくれて、その中からスマホを取り出した。
画面に表示されていた名前は『金井陽太』
罪悪感に駆られながら、航平に断って電話に出る。
航平は気を遣ってくれたようで、静かに部屋を出て行った。



