さよならの続き

しばらくして、ミネラルウォーターと頭痛薬を持って戻って来た。

「起きられる?」
「なんとか」

肘をついて身体を起こし、薬を飲んでまた横になった。
航平はそのままベッドの端に腰かける。

「あの、ここは課長の部屋なんですか?どうして私、ここに…」
「やっぱり覚えてないか」

穏やかな表情に小さく苦笑いが浮かぶ。

「君が意識朦朧としてる状態になってて、誰かがタクシーで送って帰ろうと言う話になったんだけど、女性の力じゃ抱えられない。
男性陣も酔ってるやつばかりで危ない。…まあ、いろんな意味でね。
俺は車だったから飲んでないし、君を自宅に送ったら二次会に戻ると言う約束で車に乗せてきた。
だけど全然起きないから詳しい住所を聞くことができなくて、とりあえず俺の部屋に連れてきた」

あまりに流暢に説明されて、逆に理解するのに時間がかかった。
私を置いてすぐ二次会に戻ったということだろうか。
それなら送り狼だなんて噂になることはない。