〇教室


亜子 「まあ、梨沙にはイケメンモデルの彼氏がすぐにできるからいいじゃん(笑)」


梨沙 「んー、確かに好意は寄せてくれてるけど……そんなすぐ……付き合っていいのかなって」


亜子 「ん?いいんじゃない?」


あっさりと言われた。


梨沙 「そうなの?」


亜子 「引きずってないならいいと思うよ」


梨沙 「……そっか」


亜子 「結局先輩とはキスはしなかった?」


梨沙はヘルメットかぶったまま汗だくでされそうになって逃げたことを話した。

亜子 「ハハハッ……私だって嫌だよ、プッ、ヘルメットって(笑)うける」


梨沙 「亜子ったら」


亜子 「あー、おかしい(笑)まあシチュエーションも大事よね、特に付き合い始めは」


梨沙 「うん」


〇梨沙の部屋


夕食後珍しく梨沙はゲームをしていなかった。


ちょくちょく携帯が気になり陽くんまだかな〜とソワソワしていた。


9時頃に陽翔からLINEが入る。


陽翔 〈帰ったよ〉


梨沙 〈お疲れ様、そっちに行っていい?〉


陽翔 〈いいよ〉




〇陽翔の家


どうやらシャワーを浴びているらしい

ご飯食べたのかな……


とりあえず明日の朝ごはんのタイマーをセットした。


陽翔 「あっ、梨沙」


梨沙 「おかえり、夕食は食べた?」


陽翔 「4時頃食べたきりだからお腹減った」


梨沙 「そっか、そうめんでいい?」


陽翔 「うん」


梨沙 「どうだった?撮影」


陽翔 「うん……なんかさ凄く人も沢山いて、光とかも眩しかったかな(笑)上手くいえないけど、モデルの女性の人がメインだったんだけどね、凄いしか言えない、今までちょっと撮るだけとは規模が違ったかな」


梨沙 「へぇ、緊張した?」


陽翔 「めちゃくちゃした……なんかさ予定のモデルさんが骨折したらしくて急遽探して、まあ、衣装も用意済みだったからあまり体型の違わない僕だったみたいで」


梨沙 「それも陽くんの運だよ、今日を知ってまたお仕事増えるかもだし」


梨沙はそうめんをテーブルに置いた。


陽翔 「うん……いただきます」


ズルズルと凄い勢いで食べていく。


陽翔 「ご馳走様」


梨沙 「早っ!」


陽翔 「2階に行こう」


梨沙 「ゲーム?」


〇陽翔の部屋


部屋に入るとお姫様抱っこをされてベッドに連れていかれた。


陽翔 「梨沙……」


優しいキスをくれた。


陽翔 「覚悟してね(笑)」


梨沙 「え?覚悟?陽くん?」


陽翔 「昨日もだけど、こんな格好でいたら押さえられないよ」


陽翔は梨沙をバンザイさせてタンクトップを脱がせた。


陽翔 「梨沙、好き……ちゅっ……いいよね?梨沙の初めて……僕に頂戴、お願い」


梨沙は真っ赤になりながら頷いた。


陽くんにお願いされてしまった。


こんな時にも頼まれると断れない性格がでるのかなと自分で笑ってしまった。


梨沙 「優しくしてね……あっ……陽くん……」


陽くんの触るところが敏感になる。


陽翔 「シンガポールから帰ってきてよかったよ、梨沙……大好き……」


梨沙 「陽くん……ありがとう……好きでいてくれて、帰ってきてくれて……」


陽翔 「大事にするから……僕の梨沙」


梨沙は陽翔の首に腕を絡ませた……


梨沙 「私が断れない性格って知ってる?(笑)」


陽翔 「……知ってる(笑)……ちゅっ……」



END