〇教室


亜子 「え!?マジ?」


梨沙 「うん」


亜子に昨日の先輩との事を話していた。


亜子 「ちょっとびっくりした、梨沙の話しか知らないけどさ、そんな素振りとかなかったんでしょ?」


梨沙 「うん、だから私もびっくりしてさ」


亜子 「石上には話したの?」


梨沙 「まあ、昨日夕飯の後ね」


亜子 「何か言ってた?」


梨沙 「特に何もなんだよね、亜子はチョコ渡せた?」


亜子 「うん、放課後渡したよ」


梨沙 「亜子らっていつイチャイチャできんの?部活ばっかりで」


亜子 「うーん、そんなにイチャイチャはしてないかも」


梨沙 「仲良いんだよね?」


亜子 「うん、忘れっぽいのがやっぱり腹は立つけど(笑)たまに彼の両親が食事に行く時があるのよ、その時にまあ……誘われるかな、あとはもう電話かな〜」


梨沙 「私らっていつ会えるんだろう、今度は卒業式だねって言われてるし……半月会えないよね」


亜子 「先輩次第じゃない?そこは年上だから引っ張ってくれるでしょ」


梨沙 「そっか……」


梨沙のLINEの音が鳴った。

陽翔 〈今日、夕食いらない〉


梨沙は陽翔を見たが陽翔は友達と話していて梨沙の方は見ていなかった。


梨沙 (いつもこっち見てるのに……)


〇陽翔の部屋


朝はやっぱり起こさないと起きなくて、朝ごはんとお弁当

いつもの日常だった。



〇梨沙の部屋


夜もゲームをお互い連絡しあってチームを組んで1時間ほどする。

先輩との事を話した後は陽くんはゲームは出来るのとだけ聞いてきた。

もちろんと答えると少し嬉しそうに笑った。



〇学校

卒業式も無事に終わった。

生徒会メンバーで見送った。


当日はクラスで集まるからと2人の時間はとれなかった。


片付けながら、すみれ先輩は告白はしたのかなと考えている梨沙がいた。



〇生徒会室


みんなは帰って梨沙だけが残っていた。

少し先輩との思い出を考えながら先輩にLINEをうつ。


梨沙 〈先輩、卒業おめでとうございます〉

生徒会室の写真を何枚か撮って送った。


既読はつかなかったが、梨沙は鍵を閉めて学校を後にした。


〇梨沙の部屋


ストレッチをしていると先輩からLINEが入ってきた。

梨沙 「え?なんで……」


先輩からありがとうの言葉とクラスで集まっている様子の写真が送られてきた。

隣にはすみれ先輩がいた。

そうよね、同じクラスだったんだもんね


吉永 〈まだまだ盛り上がってるから、明日連絡するね〉


梨沙 〈はい、楽しんでください〉


梨沙 「はぁ、つまんない……」


先輩は毎日は連絡はくれない、3日に1度くらいかな


私がまだ学校だからデートも誘ってはくれない、土日も暇なんだけどな


初めて付き合う私には何が正解なのかわからないんだよな……

でもそういう事を話すには会って話したいと思うし、友達と卒業旅行にも行くと聞いていて、帰ったらお土産渡すねと言ってくれた。

まあ、私も陽くんのお世話で忙しいからいいんだけどね


陽くんからLINEがきて

陽翔 〈ゲームできる?〉


梨沙 〈OK〉


よし、頑張ろ