そんなあたしの気持ちを知ってのことなのか、由紀は高明くんに甘える。
「ねぇ、私、タバコ嫌いなんだけどぉ~。早く吸い終わってよ。」
聞いてるだけでイライラする。
ここは喫煙所なんだから、タバコ吸わないあなたが出ていけばいいでしょう。
あたしの聖地を汚されたくない。
由紀の甘えはまだ続く。
「私、おなかすいちゃった。ごはん食べに行こうよぉ~。」
喫煙所から、ファミレス行くのもあたしの特権なのに。
全部、由紀に持っていかれた。
「わかったよ。これ吸ったら出るから。あっ。れんも行くだろ?」
空気が読めていないのか、あたしを誘う高明くん。
「あたしいたら邪魔じゃない?」
由紀がいなければ喜んでごはんに行きたい。
正直、由紀と話が盛り上がるとは思えない。
あたしの一番苦手な女のタイプ。
これだけ、高明くんに甘えてるんなら由紀だって二人で行きたいのだろう。
あたしも遠まわしに断った事だし・・・


