ROCKな人魚姫《前編》



「じゃあさ、見返そうよ!シノブのこと!再来週びっくりさせてやろうよ!」



興奮気味に言った。


シノブを見返したいことで頭がいっぱいだった。



「・・・だな・・・」


自信なさそうにユウが返事した。

もしかして、バンドやめちゃうかなという思いから、必死にユウに伝えた。



「あたし、ユウのドラム、すごいと思うよ。ユウのドラムでベース弾きたいって思ったもん!」


タバコを消して、さらに続けた。


「ね?ユウのドラムだったら見返せるからさ。あたし、頑張るから!!」





ここまえ言い終えると、気持ちも少しすっきりしたのか、ふと冷静になった。


そして、

あたしは気づいてしまった。