ROCKな人魚姫《前編》



「なんかごめんね。あたしに何も言わなかった分もユウにぶつけられたみたいでさ・・・」


さっきの言葉を思い出して謝った。


「れんが謝ることじゃないよ。シノブの言ってることは確かに当ってるし。」


イライラした口調でユウが続ける。


「たださ、自分のギターに自信過剰で俺らの事見下してるような言い方が腹立つ!」


ユウの意見そのまんまだった。


シノブは自分の腕に自信を持っている。


確かに、ギターのレベルは高い。


だけどさ、バンドって、メンバー全員の力が一つになってすごいパワーが生まれるものじゃないの?


まずはシノブと対等に意見が言えるようにならないと、あたしたちのバンドは前に進めない。




一番最初に3人であわせた時のあの感触・・・。




あんなに感動できたのは、あたしだけだったのかな・・・。