バンド活動の最中に、メンバーにバンド以外のことで気を使わせたくないし、使いたくない。
そういう些細な部分も、音にすると表れてしまうものだと思うから。
「そしたら、今みたいに3人でバンドはできないと思う。」
あたしのことをどう思っているかわからないユウ。
ユウのプライベートを知らないあたし。
付き合える自信は無い。
告白した後は、ほぼこうなってしまうだろうと思っている。
「れんの考えは私もわかるよ?でも、振られた時のことを考えてたらいつまでたっても恋は前に進めないんじゃない?……もう一本取ってくる。れんは?」
「ありがと。じゃ、お願いするわ。」
空き缶を手に取り、立ち上がるエミ。
あたしは、天井を見上げながらタバコに火をつけた。


