ROCKな人魚姫《前編》



そしてここからが、この前気づいてしまったこと。


缶に残っているお酒を一気に飲み干した。


「・・・っていう相談をしようと思って、ミーティングの時に思っていたんだけれど・・・」



当然、エミも相談内容はここまでだと思っていたらしく、身を乗り出す。


「悩みには続きが出来たんだ?」


こくりとうなずき、再び話し始めた。


「ライブ前最後の練習の時に、この先のこと考えたんだ。シノブはバンド内では、むかつく発言する時もある。だけどさ、ライブ終わってからも3人でバンドやっていきたいんだ。」



大学に入った時の気持ち。

バンドがやりたくて仕方なかったあたし。

たまたま、好きなバンドも同じ2人に出会って。

3人で過ごす、ひんやりとした部室が大好きだった。

3人から生まれる、ひとつの”曲”が大好きで。



「そんな、バンドとしての未来も考えつつ、あたしのこの先の恋の行方についても考えたんだ。」