ROCKな人魚姫《前編》



タクマさんとカズヤさんはタバコを吸わないから、シノブの案内で3人で向かう。

やっといつもの空間に戻った気がしてほっとした。



どんなところへ行っても、喫煙所という空間はあたしにとって安らげる場所。


ゆっくりと肺に煙を入れ、ゆっくりとそれを吐き出した。


二人は1本を吸い終えるのがあたしより早い。


のんびりと1本を吸っていると、ユウがもう1本吸い出した。



それを見ていたのか、待っていたのか。

ユウが火をつけたのと同じくらいにシノブは、


「じゃ、俺、先に戻ってるわ。ゆっくり休憩してていいから。」


そう言うと、足早に練習していた部屋へと戻って行ってしまった。



このシノブの行動であたしの推測は確信へと変わった。


やっぱりシノブはあたしの気持ち知ってる・・・。