「悪ぃ。遅くなった。」
一通り曲を流して弾き終え、一段落したところで、ユウがやってきた。
「おー。お疲れ。」
ユウをチラッと見て、そう言うと肩からギターをおろした。
「ユウもここまで歩いてきて疲れたっしょ?早めにみんなの分、昼飯買いに行って来るかられんと休憩してて。」
「わかった。」
一人で行くのかと思ったら、カズヤさんとタクマさんも連れて行ってしまった。
《れんと休憩してて。》
シノブのこの言葉は、あたしと「二人で」って意味だったことに気づかされた。
ユウが来たと思ったら、突然二人きり。
こんな展開になるなんて思わず、あたしは戸惑ってしまった。


